「第2回ロハスな生活セミナー」で
石見銀山・大森地区の「他郷阿部家」を訪ねました!
今回のロハスな生活セミナーは、世界遺産登録で話題となった「石見銀山」のある、島根県大田市大森に出掛けました。
大型バスに乗り込んだ参加者は、総勢43名。
まずは、ロハスな生活・環境プロジェクトの主旨を説明し、今回、他郷阿部家を訪問することの意義を紹介しました。
大森地区には、田舎暮らしの中からたくさんのヒントを得て、素敵なライフスタイルを提唱し、実践しながら暮らしている人々がいます。
中でも、築230年もの古民家を再生した「他郷阿部家」は、「復古創新」〜古き良きものを残し、新しき良きものを創る〜とした精神が息づいています。
http://fish.miracle.ne.jp/t-abeke/そして、そのリーダーが松葉登美さん。石見銀山生活文化研究所の所長であり、現在はこの阿部家の家主として、実際にこの家で暮らしながら古民家の再生やそこでの暮らしで何を残し、何を創り、何に気付かされたかを伝えていらっしゃいます。

私たちは松葉さんの講演を聞き、失われつつある昔ながらの生活文化や暮らし方を学び、豊かな発想に感心し、松葉さんの生き方に感銘を受けたのでした。お話を伺った場所も、それはそれは立派な茅葺屋根の古民家で、普段は社員の皆さんの社員食堂として利用されている建物。天気が良い日は、縁側に並んで食事をされるそうで、のどかな田舎の昼休みという、風情ある風景が目に浮かびます。
仕事の合間に片目でパソコンをのぞきながら、さっとかき込むランチタイムとは大違い。人生における「食」の大切さを思い、反省…。

それから、他郷阿部家に場所を移して手作りの素朴なお昼ご飯を頂きました。素朴とはいえ、これが結構なごちそう。これは、阿部家の御くどで煮炊きされたもので、季節を味わう家庭料理、という感じ。スローな時間が流れていきました。

その後、阿部家の中を自由に散策させていただき、当たり前で普通なんだけど、素敵でセンスある暮らしを存分に堪能しました。ちょっとしたコーナーに置いてあるもの、普段使っているはずなのにオブジェのように見えるもの、何気ないあしらい…。自然と共生しながら古いものを大切にする価値観や、ノスタルジーを超えて新しい息吹を与えられた伝統文化は、ロハスやエコという言葉さえも超えていたように思います。
それらは、不思議な安らぎの空気を持ち、時を超えて人々の心に癒やしを与えてくれるものばかり。たくさんの暮らしのヒントやアイデアをいただきました。



三々五々阿部家を後にした私たちは、大森地区を散策。松葉さんたちの想いがカタチになった事業のひとつ、アパレルや雑貨を扱う「群言堂」にも足を運び、しっかりお買い物。カフェ鄙舎(ひなや)でお茶タイムを楽しんで、帰途に着いたのでした。
とにかく温かい気持ちになれた、秋の休日を過ごしました。
素敵なお話とおもてなしをしてくださった、松葉さん、阿部家の皆さま、ありがとうございました。
そして参加された皆さま、本当にありがとうございました。